毎月のスマホ代をなんとなく払い続けていませんか。大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のプランをそのまま使い続けている人の多くは、月7,000〜10,000円前後を支払っています。格安SIMに乗り換えるだけで、同じ使い方のまま月1,500〜3,000円台に抑えられるケースは珍しくありません。

「手続きが難しそう」「つながりにくくなりそう」といった不安を感じている方も多いと思います。本記事ではその不安を一つひとつ解消しながら、仕組みから乗り換え手順、失敗しない選び方まで初めての人向けに丁寧に解説します。


格安SIMで通信費が下がる理由

格安SIMが安い理由を知らないまま乗り換えると「何か落とし穴があるのでは?」と不安になりがちです。まず仕組みを理解しておきましょう。

💡 ポイント
格安SIM(MVNO)は、ドコモやauなど大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。自社で基地局を持つ必要がないため、設備コストを大幅に削減できます。その分、月額料金を安く設定できる、というのが格安SIMが安い核心的な理由です。つながるエリアは大手キャリアとほぼ同じなので、「電波が届かない」という心配はほとんどありません。

ただし、完全に同じというわけではありません。

👎 デメリット
  • 昼12時〜13時・夜18〜20時などの混雑時間帯は速度が落ちることがある
  • キャリアメール(@docomo.ne.jp など)は原則使えなくなる
  • 一部の端末はSIMロック解除が必要

速度の低下については、動画を高画質でガンガン視聴するような使い方でなければ、日常生活でほぼ気にならないレベルです。SNS・地図・メッセージアプリ中心の使い方なら問題ありません。


自分の毎月のデータ使用量を把握する

乗り換える前に、自分が毎月どれくらいのデータを使っているかを確認してください。これによって、最適なプランの容量が決まります。

確認方法は簡単です。

月のデータ使用量おすすめプラン容量目安の月額料金
〜3GB3GBプラン880円〜
3〜10GB10〜15GBプラン1,500〜2,000円
10〜20GB20〜30GBプラン2,000〜3,000円
20GB以上大容量・無制限プラン2,700〜4,000円

Wi-Fi環境が整っている自宅や職場が多い人は、思ったより少ないデータ量で足りていることが多いです。まず使用量を確認してから、余裕を持った容量のプランを選ぶと失敗しません。


乗り換え前に確認すべき3つの注意点

手続きをスムーズに進めるために、申し込み前に以下の3点を必ずチェックしてください。

① キャリアメールが使えなくなる

⚠️ 注意
@docomo.ne.jp / @ezweb.ne.jp / @softbank.ne.jp などのキャリアメールは、格安SIMに乗り換えると原則として使えなくなります。銀行・通販サイト・各種サービスの登録メールアドレスがキャリアメールになっている場合、乗り換え前にGmailなどのフリーメールに変更しておきましょう。変更し忘れると、各種サービスにログインできなくなるリスクがあります。

② LINEのアカウント引き継ぎに注意

⚠️ 注意
LINEは電話番号でアカウントを管理しています。MNP(番号持ち運び)で同じ電話番号を使い続ける場合でも、機種変更や回線変更のタイミングでトーク履歴やアカウントが消えるリスクがあります。乗り換え前に「アカウント引き継ぎ設定をオンにする」「トーク履歴のバックアップを取る」「登録メールアドレスとパスワードを確認する」の3点を必ず済ませてください。

③ SIMロック解除が必要な場合がある

2021年10月以降に購入した端末は原則SIMロックなし(総務省の指導による)ですが、それ以前に購入した端末は現在のキャリアでSIMロック解除の手続きが必要です。各キャリアのマイページやショップで無料で解除できます。


申し込みから開通までの手順

乗り換えの全体的な流れを把握しておくと、迷わず進められます。

STEP 1

STEP 1:MNP予約番号を取得する

現在のキャリアで「MNP予約番号」を発行してもらいます。MNPとは「Mobile Number Portability」の略で、今の電話番号をそのまま新しいSIMで使い続けられる仕組みです。

取得方法:

  • ドコモ:My docomoアプリまたは電話(151)
  • au:My auアプリまたは電話(0077-75470)
  • ソフトバンク:My SoftBankまたは電話(*5533)
STEP 1

STEP 2:格安SIMを選んで申し込む

MNP予約番号が手元にあれば、格安SIM(MVNO)の公式サイトから申し込みができます。申し込み時に必要なものは以下の通りです。

  • MNP予約番号(有効期限内のもの)
  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
  • 支払い用クレジットカード
  • メールアドレス

代表的な格安SIM(料金・回線品質のバランスが良いもの):

  • IIJmio:コスパ最強。ドコモ・au回線から選べる
  • mineo:パケット融通などユニークな機能が豊富
  • y.u mobile:データ繰り越しに強い
  • 楽天モバイル:月額0円スタートで使い勝手が良い(自社回線)
STEP 1

STEP 3:SIMカードが届いたら端末に挿入・設定する

SIMカードが届いたら、同封の手順書またはサービスのマイページに従って設定を進めます。主な作業は以下の2つです。

① SIMカードの差し替え

端末のSIMトレイを開け、届いたSIMカードを挿入します。サイズはnanoSIMが主流ですが、申し込み時に自分の端末に合ったサイズを選んでいれば問題ありません。

② APN(アクセスポイント)の設定

STEP 1

STEP 4:開通手続き・通話テストで完了

APN設定が終わったら、開通手続きを行います。サービスによってはSIM挿入後に自動で開通する場合もありますが、多くはマイページから「MNP転入手続き」を行います。

手続き完了後、電話をかけてみて「発信・着信ができること」「モバイルデータ通信ができること」を確認すれば乗り換え完了です。


申し込み前の最終チェックリスト


よくある疑問に答えるQ&A

Q乗り換え中に電話が使えない時間はありますか?
AMNPの切り替え手続きを行う際、数時間(最大で半日程度)は電話が使えない場合があります。急ぎの連絡がある日は避け、余裕のある日に手続きするのがおすすめです。
Q今のスマホ(端末)はそのまま使えますか?
A対応しているSIMサイズであれば基本的にそのまま使えます。ただしSIMロックがかかっている場合は解除が必要です。また、一部の格安SIMでは動作確認済み端末リストを公開しているので、事前に確認しておくと安心です。
Q乗り換えにかかる費用はどれくらいですか?
AMNP転出手数料は2021年以降原則無料化されています。格安SIMの初期費用(SIM発行料など)は220〜3,300円程度が一般的です。キャンペーン中は無料になることも多いです。

まとめ

📝 まとめ
格安SIMへの乗り換えは、正しい手順を踏めば初心者でも十分に対応できます。要点をまとめます。
  • 格安SIMが安い理由:大手キャリアの回線を借りて運営するため設備コストが低い
  • 電波の心配は少ない:カバーエリアは大手と同等。混雑時間帯の速度低下に注意
  • 乗り換え前の最重要確認:キャリアメールの変更・LINEの引き継ぎ設定・SIMロック解除
  • 手順はシンプル4ステップ:MNP取得 → 申し込み → SIM挿入・設定 → 開通確認
  • 月5,000〜7,000円の節約も十分狙える。年間で換算すると6〜8万円の差になることも

「難しそう」という先入観を一度取り払えば、格安SIMへの乗り換えは誰でもできる手続きです。まず自分のデータ使用量を確認することから始めてみてください。